何番煎じか分からないけどカメラの事を書くよ!
ハロハロ?今回は誰かの役に立てたらうれしいかも?と思ってカメラについてのお話ですw(長いです)
今更だけどカメラって?
昨今の時代カメラはものすごく大きく分けて2つのグループに分けられると思います。
- デジタルカメラ
- フィルム式カメラ(アナログカメラ)
フィルム式カメラは今でも健在です!過去の遺産ではありませんよ?記録を「遺す」という概念においては最強です。何しろ一度現像したら再生する機器がいりませんもの。
今回はデジカメを中心にお話を進めます。もしこの記事を読んでいただいた方の中に「フィルムについても書け!」と仰って下さったら喜んで書きます!(ゆきポメはフィルムカメラ大好きです)
更にデジカメの分類
さて、デジタルカメラと言ってもまたその中にいくつか分けられる種類がありますのでご紹介します。ちなみに、これはフィルム式にも当てはめられます。
- デジタル一眼式カメラ(ミラーレス含む)(フィルム式にミラーレスはない)
- デジタルコンパクトカメラ(携帯電話等を除く)
- 携帯電話やタブレット(スマホ含む)(フィルム式は当てはまらない)
- デジタル二眼式カメラ(あるらしいですよww)
ここまで「ふーん」程度でいいので大丈夫ですか?
さてよく皆さんが想像するカメラ!と言ったら大体は一眼式とコンデジではないでしょうか?まずはこの二つから始めましょう。
ボクは王道を往く一眼式ですかねぇw
一眼式カメラと言えば日本の名だたるメーカーが開発している王道中の王道ですww
Canon EOS5D MarkⅢとEF28-70mm F2.8L USM
皆さんが一番想像できるカメラだと思います。
さて、ここからがちょっと難しいお話になるので頑張ってください。
先ほど一眼式カメラに補足説明がついていたんです。ミラーレスって書いてあります。何の事じゃ?と思われてると思います。そこでこんな言葉を聞いたことってありませんか?
ミラーレス一眼レフカメラ
俗にいうミラーレスです。このミラーレス、ちゃんと意味があります。
この画像を見てください。青い縦に並んだ三枚の物体がある部分がレンズです。
問題は後ろのカメラ本体。丸で囲まれた部分ではなくて、その下の青い斜めの物体! これがミラーです!(因みに丸の部分はペンタプリズムと言います)
カメラで撮影するとき覗いて被写体と合わせますよね?あの時見えてるものは画像の赤い矢印のように光が進んでくるからなんです。
ミラーレス一眼とはこのミラーとペンタプリズムをなくし直接撮影映像を背面の液晶や覗くとこ(ファインダー)に映写してしまうというものです。
結局のところ何が違うねん!?
あえて、あえて語弊多大ではありますが最初はこんな認識でいいと思います。
- ミラーレス機はコンパクト
- ミラー付は昔からある見覚えのあるカメラ
コンパクトデジタルカメラ
コンデジとも略して言いますよね。一眼式との最大の違いはレンズが交換できるかどうかです。
コンデジのいいところは手ごろな値段でレンズがセットでついてくるからメモリカードと充電さえすればすぐ撮影できることですね。まぁ、世の中にはいくつか頭のおかしい値段のするコンデジもありますが…w
携帯電話やタブレット
オイオイオイ?そういうのは求めてないって??言っておくけど現代のスマホのカメラはもはやかなりのものでコンデジに匹敵するんだよ?
豊富な機能と即応性。おまけに外部レンズとRAW撮影対応
まずは基本的に携帯は持ち運ぶものです。つまりいざとなればいつでも撮影ができるということです。この即応性は最強だと思います。
そして機能!ワタシは現在iPhone7Pulsを使っていますが様々な機能があります。連射、動画、スローモーション撮影、ポートレートモード(疑似ボカシ)などね。
iPhone7Plus ポートレートモード M設定 RAW現像無し
例えばこんな感じ?結構いいですよね。外部レンズというのは最近ヨドバシとかで売ってるクリップみたいなやつにレンズが付いてて、それをスマホのレンズ部につけると広角や望遠で撮影できるってやつです。RAW現像については後程出てきますのでその時に。
ここまで読んでくださって元も子もないけど…
本当に一眼レフカメラとか必要ですか?もしiPhoneやXperiaでよくね?とかなったらそれはそれでいいと思いますよ!
なんで一眼やコンデジを買うの?
スマホと比べてその性能差が凄くわかりやすいのは夜ですよ。夜間撮影となるとスマホはすぐに限界が出ます。星空なんてまず無理です。
それから画像の情報量(データ量)が少ないのでやはり細かな再現性は劣るし、大きな印画紙に印刷するのも苦手です。
ここまでが概要。
じゃぁ、カメラを買うよ。でも使い方わかんない!
ここからは操作、撮影についてです。先に言っておきます…あくまでもワタシ個人的な主観による初心者向けです。もし厳しかったら後ろの方※から始まる見出しまで飛んで。
写真は3つの要素で光を捕らえる
以下文中はカッコない表記
1、素子感度
デジカメというのは素子と呼ばれるセンサーに光を当ててその情報をデジタル信号に変換して映像を記録しています。そのセンサーの感度を変えることができるのです。
これをISO感度といいます。ISO感度は数字が高ければ高いほど少ない光で反応できます。ですから、ISO100よりISO3200の方が暗いところでも少ないSSで撮影できるのです(F値同じなら)
2、レンズの明るさ
レンズにはその種類によって最低の明るさから最大の明るさが決まっています。例えばこのレンズを見てください。
Nikon Ai-S Noct-NIKKOR 58mm F1.2
レンズの外周に1:1.2と書いてあるのが分かりますか?この1.2という数字が最低のF値です。
混乱しやすいのでここで一つ付け加えておきます。F値はその物体がどれだけ光を透過できる能力があるかを示した指標です。(この数字は難しい言葉で言うと逆数の対数で表記してます)
F値は0に近づけば近づくほど透過率が高く、数字が大きくなればなるほど透過率は低くなります。
話を戻します。このレンズの最低のF値は1.2。では最大は?レンズには絞り幕というものがあります(一部ないものもある)この絞り幕を全部絞って光の量を下げた値が最大のF値になります。因みにこのレンズの場合はF16が最大値です。
なお、この最低のF値の事を開放F値(絞り幕を開放して最大まで開いているから)と言い、その状態で撮影することを開放撮影なんて言ったりもします。
このF値…後々また出てきますが結構大切なんで覚えておいてください。
3、シャッタースピード
その名の通りで素子にどれくらい光を当て続けるかの時間です。これは単純です表記単位は秒です。1/4000秒くらいから30秒以上シャッター幕を開けて素子に光を照らす(露光といいます)事が出来ます。
うががが!混乱した!なんか分かりやすくしろ
簡易な図を用意しましたのでこちらをご覧ください。
※F値は明るさ。でもそれだけじゃない!?
F値は確かにそのレンズがどれくらい光を透過するかを示したもの。ではこの写真を見てくれ。
被写体 かえるちゃん (@0910kaeru) | Twitter
カメラ α7Ⅱ レンズ CONTAX 50Anniversary Planar 85mm F1.2(撮影時F1.4)
ポートレートなんだが被写体から背景が強烈にボケているのがわかるだろうか?これは意図的にPhotoshopとかで加工したわけではなくレンズの性能でこうなっています。
F値を低くくしてやると光の量が増えるのは当然だが、同時にピントの浅さ(これを被写界深度という)が強くなる。もちろん被写界深度はF値だけで決まるものじゃないけどF値が下がれば下がるほど被写界深度は同様に浅くなっていくという性質がるのだけは覚えておいてほしい。
ISO感度とノイズについて
前に話したISO感度だが、この感度を上げていくと確かに少ない光で露光時間を短くできる。別にカメラに入ってくる光が増えるわけではない。つまり内部の機械が処理しているのである。当然ISO感度をガンガン上げればその処理はより厳しくなる。そうすると写真にノイズと呼ばれるエラーが増えていく。具体的に以下の写真を見てほしい。
ISO感度Hi(25600) カメラX-T2 レンズFUJINON XF10-24 F4 (F4)
ISO感度8000 カメラX-T2 レンズFUJINON XF10-24 F4 (F5.6)
明らかに下の写真の方がノイズが少ないのが分かる。ぶっちゃけISO8000でここまで綺麗に撮れるフジのX-T2の性能は鬼なんだけどな…。
ここまでをふまえて撮影の話
さて、カメラを買った前提で話していきますが…撮影において最初はこれ!というものをあげていきます。
設定でISO感度はオートにしておく
- 初めての撮影はP(プログラムオート)でいい
プログラムオートというモードがカメラに備わっている。これはカメラ本体がF値、SSすべてをオートで判断してくれる。いわば被写体に向けてシャッターを切ればいいだけ。
まずはこのモードで写真を色々撮ってみよう。撮ったら必ずPC等の大きな液晶で写真を見て見ましょう!
撮っていけば段々、画角やF値や被写界深度の関係も理解できてきます。
2. 絞り優先オートを使っていこう
プログラムオートでカメラに慣れてきたら絞り優先オートを使おう。このモードは絞り(F値)を自分で考える必要が出てくる。それとできたらISO感度もオートではなくて自分で考えてほしい。ノイズを少なく、でも必要なときにどれくらい上げればいいか感覚的に慣れてほしい。
3. 構図を考えてみよう(これができたら一気に中級)
構図を考えて撮影してみよう。でも具体例をここに示すけど…これに凝り固まらないでほしい。自由な発想でいいんだよw
んで、実はカメラとレンズ買ってないんだけど何がおすすめ?
実はこれがTwitterでも一番よく聞かれる。だから…個人的な主観とセンスでお勧めを書いておく。
デジタル一眼レフカメラ
ミラーレスだけどα6000 マジでお勧め。
個人的に中古相場でボディだけ2.5万位で買える。α6000は連射性能も秒間10発と高く同価格帯の他のメーカーを見てもメリットが高い逸品だと思う。おまけに小型なのでバイク乗りにはうれしい。
んでレンズはSIGMAからSonyのαシリーズ等に使えるEマウント専用のレンズDN19mm F2.8 Art。
レンズも新品で買っても2万しないで買える上に、なんとこのレンズSIGMAが誇るArtラインのレンズなのだ。最近のSIGMAは恐ろしく、ことこのArtラインはもはや純正メーカーの製品を食い殺しに来ている性能なのだ!一押し!!
コンパクトデジタルカメラ
コンパクトに収めたいならRicohのGRシリーズ。値段は実はα6000より結構高いのだがコンデジの中では超高性能である。(Sonyのぶっ壊れ性能+値段のアレは例外)素子やエンジンが優秀なのは当たり前だが…何しろレンズが凄い!Ricohは昔からレンズも作ってるメーカーさんで特にフィルムの頃からGRレンズは定評があった。青と白のコントラストを撮らせりゃ最強と言われたほど。ワタシも未だにRicohのコンパクトフィルムカメラ GR1sを愛用しています(これもGRレンズ)
レンズは28mm相当の広角~望遠のズームレンズ。F値は開放2.8と相当明るい。
望遠と値段と性能が両立する人気商品。Nikon COOLPIX P900もおすすめ。見た目は完全に一眼レフだがレンズ交換はできないちゃんとしたコンデジなのだ(コンパクトじゃねーけどな)
値段的には新品で5万円前後。24mm相当~最大2000mm相当までの馬鹿げたズームレンズを搭載している。24mmの時で開放F2.8。2000mm時の開放F値は5.6。ズームレンズはF値が広角側と望遠側で違うのはしょっちゅうなので気にしなくて大丈夫だ。むしろ手持ちサイズで2000/5.6というとんでもない数字を達成してることが素晴らしい。
(蛇足)フィルムカメラのおすすめ
バブル期の権化。高級コンパクトカメラ。フィルム式でその値段、驚異の12万(当時)
ついてるレンズはNIKKORの球面レンズだが当時のお化け技術、レンズそれぞれを計算で配置し収差を補正。全群に有鉛ガラスを使用。
35mm F2.8という明るいレンズ。当時のNikonのフラッグシップモデル並のプログラムオートコンピューターを積、その性能は抜群(誰が撮っても作品になると言わしめた)
ボディはフルチタン。フィルム残枚数やF値を示す計器はSEIKO製の機械式。Roman溢れるww
他にあるといいもの
三脚 おすすめはベルボンのUT-43、足が反対側に畳める為、非常にコンパクトになる。バイク乗りに一押し。
RAW現像について(分からないなら飛ばそうw)
RAWデータとはカメラの機能でJPEG等に圧縮される前の非圧縮ファイルの総称。各メーカーによって拡張子が異なるので注意。
撮影の設定でRAWデータを残す設定にするとメモリ内に保存されます。各メーカーから専用の現像ソフトが出ており、カメラを買うと付属ないしメーカーサイトからDLしてPC上で使います。
個人的には各メーカーのよりAdobeのLightRoomやPhotoshop CameraRAWを使う方が楽だと思う。
RAW現像の具体例を示しておこう。
RAW現像前の写真
どアンダーでダメダメ写真ですね…
これをRAW現像してみると…
まるで別物ですねww ここまでやったらもう写真なのか絵なのか分かりませんがこういうことも可能です。LightRoomにしろPhotoshopにしろ写真を加工しているということですw
まとめに
探せば溢れてる内容ですがもしこれがお役に立てたら幸いです。ここまで読んでくださってありがとうございました。
もしわからないことがあったら下記のURL先からよろしくです。撮影のお誘いもお待ちして茄子!腕はないよww
バイクブロス祭りとかいう神イベに参加した
神ィ!!最高のイベントだった!
結論からスタートの今回のブログの内容はバイクブロス祭り!
もっかい言っとくよ?神イベ!!
何でそもそも参加した?
前日に友人が行こうか悩んでてそれを聞くまでそもそもこのイベント知らなかったwww公式サイトを覗いてみると…ん?BetaとShercoの試乗車あり…だ…と!?
Betaはまぁそこそこの知名度もあるし分かるけど…Shercoってwww このブログを見てくれた皆さんも知ってますか?おそらく知らない人が殆どですよえぇwww
というわけで、軽く乗れる程度だとしても俄然行く気になった訳。
お…おっぱげた…(驚嘆)
えぇ…(困惑) ガチ車多いやんwwwwww
いざ会場へ!
会場はモリパーク アウトドアヴィレッジ
東京都昭島市田中町610-4
会場についたのは10時過ぎ。9時半にはオープンしているので駐車場は既にバイクが多数!
公式hpにも書いてあった通り駐輪場は砂利。ボクはTEで行ったので全く問題なしww
試乗の受付へ!
いざぁ!きっと混んでるんだろうな…と思ったらロードの試乗はかなりの混みようだったみたいですが、オフロードは全然混んでません…くぅ~ん(ちょっと悲しい)
友人もほぼ初オフ!初めてでいきなりクロストレーナー250は贅沢モノじゃww
殆ど写真を撮ってないので文章メインになってしまうのが非常に申し訳ない。このちょっとした写真からもお分かりかと思いますが…予想の50倍くらいガチコースで試乗させてくれますwwww
試乗コースについて
初心者の方の為にフラットダート(玉砂利)周回コースが用意されています。
腕に自信ニキの方は玉砂利、ミニクライム、ミニダウンヒル(クライムより急角度)、ダウンヒル直後に180°ターンからのフカフカ土とウッズチップ路面からのその路面で180°ターンが体験できますwww
しかも25歳以下無料!アサラー以降は500円ww でも500円で2車種各2周のはずなんだけど…なんと!走行後、再度受付でエントリーすればまたチケットをくれる!という神対応!!しかも、2回目以降は無料wwwwwwww
結局ワタシはBeta3台、Sherco2台、HONDAのCRF250Rと合計6回試乗させていただきましたwww
合間に挟まれるガチレース(模擬レースとは?)
模擬レースを行うということで見に。そこでハスクの大神智樹選手がwwww
大神くん「あれ?Beta乗ってましたよね??浮気っすか??」
ワタシ「し、試乗だけだし(震え声)」
大神選手はワタシがハスクを買ったディーラーに勤めつつEnduroGPや国内EDでIBクラスで出場してるガチ中のガチw
そんな彼を含むエンデューロ、モトクロス、トライアルの選手たちが繰り広げる模擬レース…模擬?
IB大神智樹選手
うなる轟音!舞い散る砂と砂利!!
2017.11.12 BikeBrosFes demonstrationRace
http://www.nicovideo.jp/watch/1510503386 (ニコニコVerこちら)
どう見てもガチやん!ありがとうございました!
以下、試乗車のインプレ
Beta
- クロストレーナー250
- RR2T
- EVO80(トライアル車)
Sherco
- SE-R125
- SEF-R250
HONDA
- CRF250R(モトクロッサー)
クロストレーナー250
昨今、ハードエンデューロをはじめ国内で人気のあるバイクです。ワタシも一度是非乗ってみたかったw
跨ってすぐわかるのは足つきの良さ。TEと比較してもかなり足つきがいい!重さはちょっと重たく感じるけど多少だし全く問題にならないかな。
エンジンをかけて最初にすぐ気づいたことは、微振動が大きい事。TEやEXCは2017年モデル以降バランサー等が超改良され圧倒的にエンジン振動がありません。この振動…たかが振動と侮ることなかれ…疲れてきた時にこの振動の有無はかなりの差を生むのです。
発進してすぐに気づいたのは圧倒的な低速域から中速域のトルク!ギア比もあるかもですがすげー鬼トルク!楽!圧倒的に楽www
玉砂利でフロントがとられないようにアクセルあけていくのも容易い!上はそんなに回らない感じですけどこれはいいバイクだ!クライムも当然楽々登るし、トラクションもかかる。ジャンプして着地した時に若干変な挙動をしたのが怖かった…。
初心者からハードガチ勢まで広い範囲をカバーするそんなマシーン。おまけに値段も80万円台と手が届きそうなwww
RR2T
Betaが誇るエンデュランサー。クロトレとは全然違う見た目…跨って最初に思ったのはクロトレの後だからか凄く高く感じる。250EXCやTE250と比較しても高いというわけではないですよww シート幅が少しハスクよりあるのかTEよりは足つきが悪い気がします。
エンジン始動、やはりこっちも振動が結構あります…。発進するとクロトレ程のトルクは感じませんがTEやEXCと同じくらいの十分な太いトルクはあります。クロトレとの最大の違いは中速域から。やはりパワーがRRの方がある。上まで綺麗に回っていくし速度域が上がってもクロトレより足が仕事をするのか不安感がない。
クライムを全開で登ってジャンプ。着地しても変な挙動はなくすぐに下りに対応するトラクション。ターンもアクセルを開けながら曲がりやすい。クロトレよりいい足が入ってるから当たり前と言えば当たり前なんですけどねw
EVO80
ワタシのトライアル処女を貰ってくれましたwwwwwww つまり、ド初心者なものでよくわかりませんww
トライアルIAの山崎頌太選手にいっぱい…シゴいてもらいましたw
クラッチは指一本! 腰は引きすぎない! 大きく!大きく回る!!もっとゆっくり!! フロントアップの基礎はいいですね。では丸太のもっと手前でフロントを上げて乗り越えてみましょう!
などなど…凄く楽しかったです!山崎選手ありがとうございました。
SE-R125
初Shercoですw サスはWPでハスクやKTMと同じところのモノです。足つきはちょっと悪いです。シート幅が広いせいだと思います。エンジンをかけると125ccだからもあるかもですがBetaと違い全然不快な振動がありません。TX125並ですね!すばらっ!!
走り出して、オイオイオイ!?125ccの中じゃ一番トルクあるんじゃねーか?TX125や125XC-Wより全然トルクフルだ!150ccじゃないよな?それは言いずぎかw
ってくらいよゆーのトルクで走り出し、上も結構パワフル!ソフトマップと通常のマップ選択ができるのもいいね!
玉砂利を走ってるときにちょっと違和感。妙に跳ねる…ジャンプして着地…ん? フカフカ土で妙に逃げる…あっ!このバイクサスが結構硬い!一旦戻って、聞いてみたところ硬くしたりはしてない、むしろ少しプリ抜いてるとのこと。同じリンク式WPですがハスクと違い結構硬い!アグレッシブな走りに合わせてるのかな?
SEF-R250
4st250ccです250EXC-Fに乗ってるので比較対象がこれになってしまうかもですが書いていきます。
エンジン振動は2016年モデルのEXC-Fよりやはり少なくFE250並です。すばらっ!!
やはりこちらもシート幅がやや広いせいか足つきは少し悪い…。走り出してトルクはFEやEXC-F並にあります。んで、回していくとハッキリ違いが出ました。250の4stはどうしても高回転型エンジンの特性になりますがこのバイクはそれが顕著です!上でのパワーはEXC-FやFEを超えてる!!めっちゃ楽しいwww 2stのようなどこでもトルクではないけど4stなら一番いいかもと思ってしまったww
サスはSE-R125と同じでちょい硬め。
CRF250R
我らが日本が誇るバイクメーカーホンダの250cc4stモトクロッサー!足つきはシート高は高いが細身なのでそこまで感じない。エンジン振動もBeta程ではないがShercoほどないわけではない。発進!あれ?エンストしちゃったwwwwww 当たり前だけど極低速トルクは弱いです。気を取り直して…エンジン回せ!うほっ!パワーだけでいえば一番ピーキー。全開にすると非常に暴れる。サスがモッサーなので硬めなのも相まってすげー御すのが大変。全開でクライムして…あっ、かなり飛んだww
流石に2周目にちょっと注意されてしまったのでおとなしく帰還。反省します。
大まとめ
こんなに試乗させてくれて、しかも都内。IA、IBライダーのレースも観戦できて…オフ乗りは絶対に行くべき! ただ、砂埃にまみれるのだけは…お覚悟w
オリジナルデカールについて聞かれたので書いてみた(痛車)
こんにちは!前にTwitterなどでボクがやってるオリジナルのデカールについて聞かれたのでブログにすることにしました。
そもそもデカールって?
端的にいえばオフ車に貼ってあるシールwww(語弊多大)
世の中色々なシール(シート)があるけどデカールは厚みがあって物理耐久性も高いイメージ。
シートの種類について
- 水貼り
- シームレスシート
- カーラッピングシート
など
こんな感じでいくつか種類がある。痛車とかで最近流行りなのはカーラッピング。施工が楽なのと伸縮性があって曲面に強いという特徴がある。多くのメーカーさんは3Mのシートを使ってるらしいです。
今回はその中でも水貼りに含まれるデカールメインの内容です。
オリジナルデカールの制作
まずはデカールの制作です。ボクは下記のサイトで作成を依頼してます。
メーカーさんは外国、スコットランドの会社になります。やり取りは英語のみになりますのでその辺このブログを見てやってみる方はご注意ください。
やり方について大まかに、車種専用なので選択してそこからエディット。カウルの外装データを手に入れて、PNGデータで保存。そこから透過素材を作成。(車種のラインナップはオフ車等が基本。なければこの方法は使えない)
デザイン、絵を入れる際は時に修正(ワタシはPhotoshopとSAIを使用)
メーカーサイトで再度エデット。完成したら注文!
ここに関して、詳しく知りたい方はワタシに直で連絡ください!
デカールを施工する!
施工の際に使う道具たち
一番大事なのは「脱脂」
その名の通り、施工で一番大事なのは脱脂です!ここを疎かにするとデカールが剥がれ易くなってしまうので絶対にしましょう!
まず、カウル貼り付け面をパーツクリーナーで脱脂しましょう。
パークリで拭いたらその後、アルコールで更に拭きます。面倒だとは思いますがパークリの成分が残るとそれも接着を弱めるので手間ですがボクはやります。
アルコールで拭いたらドライヤーやヒートガン等で蒸発させます。
ちょっとしたコツ。部屋の温度は20度くらいでやると楽
部屋の温度が低すぎるとデカールが硬くて苦労します。尤もハナからある程度は硬いので苦労しますがwwww
霧吹きで溶液を吹きかける
霧吹きを使って水と少量の中性洗剤を混ぜた溶液を貼り付け面に吹きかけます。
この時、結構しっかり吹きかけた方がいいです。水分は後で押し出して処理しますので大丈夫ですよ。
位置合わせの仮貼り
この時、ちょっとしたコツ!シートの糊面は真ん中部分を露出させる。
こんな感じで真ん中部分だけ先に剥がします。でここで位置を合わせて左右貼っていきます。
この時、あくまでも位置合わせなのでズレは修正してください。
ヘラを使って水と空気を押し出す(本貼り)
位置が決まったらヘラと指と折れない心でガンガン水と空気を外へ追い出していきます。
ここが最大の労力ポイントです。硬いデカールを曲面に貼り付けるのは本当に心が折れますが、不屈の精神力で乗り越えてください。
ここで水分や空気が残ると見栄えや耐久性が悪くなりますので本当に頑張ってください!
シートに熱をかけて定着と強い曲面にしっかり貼り付ける
さて先の作業でいくら頑張ってもどうしても浮いてくるような強い曲面が必ず出てきます。そこで、熱を使ってシートを柔らかくし強く押さえつけます。ただし、熱をかけるとこのシートは完全定着用の糊が溶け出す設計になってます!(糊面2層構造)
ですので熱をかけて貼り付けたら最後。調整は効きません。
そしてすべての定着位置が決まったら全体を温め完全定着させます。
必要ならば修正する
この写真を見てください
ナイフで示した部分が一部どうやっても重なってしまう部分がありました。こういうものを修正するときにデザインナイフが活躍します。
完成
これらを繰り返して貼終われば完成です。
Illustration:Yuyu (@yuyutan0904) | Twitter
企画&イラスト修正 Design&施工:ゆきポメ@艦こウィッチーズ (@pomeTZR_3XV) | Twitter
終わりに蛇足
今回は今までと違って最強の耐久性と印刷の細かさを出せるデカールを注文してみました(ハイレンジ)
いつもはミディアムレンジのデカールを注文してるのですが…今回はイラストに細かな線が多く、物は試してみたかったのでw
結果は美しいが…二度と施工したくないwwwww
硬い。あまりに硬い!いつもなら熱はドライヤー程度で十分だし、少し温めてやれば曲面にも対応できました。が、今回は無理。ドライヤーじゃなくてヒートガンを使いましたよ。
クソ熱いデカールが熱いうちに貼り付けてやらねばならないので、火傷はしまくるし、親指の感覚は消えるし、水膨れから皮が剥がれて悶絶するわ…。もう散々です。
もし、ハイレンジで注文する猛者がおられましたら頑張ってください。あと、価格もミドルの1.8倍くらいしますのでお覚悟ww
モニターで泥落とし溶剤を使ってみたww
泥落とし溶剤ってなんだよwww
ちわ!泥落とし専用の溶剤と言えば?おそらく有名なところだと〇〇汁(以下A剤)とかじゃないでしょうかね?
今回のモニターはそれではなくちょっと面白いものですww
UDXの洗車って知ってる?
東京都の秋葉原にあるUDX(屋内駐車場)そこで洗車、コーティングをしている山田さんという方がいらっしゃるのですが、その方が今回開発した溶剤です。
某A剤と何が違うの?
最大の違いは塩基性の強さです。元々泥洗浄剤は塩基性が高いものが基本です。今回の溶剤はその塩基性度合いがやや低く、ゴム等に対する攻撃性がかなり弱いのが特徴です。
攻撃性が低いので原液のままでも使用できますが、それではコスパも悪いですし何しろ性能試験としてはぬるいので5倍に希釈して使ってみますwww
最高に泥まみれになった実験台www
マディーレースのバイク?いいえ、泥まみれと言えば田んぼで使った農機具ですよwwwwwww
というわけで今回の実験台はコンバインとその時使った長靴に決定!
まず、水をホースからシャワーでかけてみました。多少は落ちましたがこんなもんですねww ふつーw
次に5倍に希釈した溶剤を吹き付けて5分ほど放置して水をかけてみます。
ピカピカwww
さて、コンバインの方も溶剤を吹いて5分ほど放置したので水をかけてみますw
やりますねぇ! いつもコンバインは高圧洗浄機安定だったのですがこれならフツーの水シャワーでも泥をがっつり落とすことができそうです。
実際どうよ?
本音を申しますと、高圧洗浄機があるならそこまで必要とは思いません。ですが、そういうものがない、使えない。そういう環境では凄く役に立ちそうです。また、ゴム、樹脂、コーティングに対する攻撃性も低いというのは嬉しいですネ。長靴、コンベアー等にも容赦なく使えました。
お問い合わせについて
えっと、ダイマになっちゃうのですが…興味がある方は下記のところから山田さんへお電話してみてください。
Husqvarna TE250i
ハスクバーナの最新モデルに乗ったよ!!
ちわわ。今年のニュースの一つになるだろう2st FI エンデュランサーの発売!!
KTMの250EXC TPI 及びHusqvarnaのTE250iだ(300モデルは公道不可なので除いた)
4stでは原付からSSの大型まで当たり前のようになったFI(フューエルインジェクション)だが、今まで2stでFIは全くの0ではないがほぼ存在しなかった。
今回は、その2018年モデルのTEとワタシのキャブ最終となった2017年モデルのTEと比較してみようと思う。
そもそもFIとキャブは何が違う?
語弊はあるが端的に言うとキャブはアナログ、FIはデジタルだ。やっていることは同じ、内燃機関に燃料を霧状にして供給すること。
もちろん細かいことを言えば今やキャブと言えど電子制御があったり、CDIユニットはデジタル信号制御である。だが、今回は「燃料をどう供給するか」だけを考えるのでそう表現した。
キャブと燃料のアレコレは過去記事参照
ハスクバーナTEのキャブセッティング!(今回はキャブの基本も含まれてるよ) - ゆきポメのぐだブロ!
さて、FIはキャブと違いどうデジタル的に燃料を供給するのか?キャブはNJやMJやPJと言った物理的な制限でその供給量を決めるのに対してFIは全く異なる。
FIの燃料制御(かなり適当)
- エンジン回転数
- アクセル開度(どれくらいアクセルを開けてるか)
- 気温
- 気圧
- 水温
- O2センサーによる補正
など、これらのセンサーからの情報を集め、ECMというコンピューターが処理し、どれくらいの燃料をインジェクターから噴射するかを決めている。
簡単に言えば常に最適な燃料を供給してくれるのだ。
結論
キャブはセッティングがいる
FIはコンピューターが勝手にやってくれて楽
FIのTEとキャブのTEは何が変わった?
さっきの話を除いて圧倒的に変わったのは燃料タンクに何を入れるかである。キャブモデルは混合燃料(オイル+ガソリン)なのに対しFIはガソリンのみ。
FIモデルは燃料タンクとオイルタンクが分かれており、いわば分離混合になったのだ。
燃費とオイル燃費の改善。キャブと違い燃料濃度やオイル濃度を必要なところでは増やし、不要なところでは減らせるようになった。結果としてこれらが改善。走行中の白煙も減った。
重量の増加と重心の上昇。FIシステムの為に部品が増えたことにより車両重量が増えた。また、オイルタンクが付いたことにより若干だが重心が上がった。
2017年の足回りより2018年の方がコンフォートなセッティングに変更。ぶっちゃけカッチリした足になってた…速度域が上がればいいが、ハード系には不向きな変更。
エンジンフィーリングが何も変わらない!!
一番驚いたのはFIとキャブで制御機構がまるで異なるのにエンジンフィールは全く変わらないことだ。キャブからFIに乗っても全く違和感がない。言ってしまえば常にベストセッティングがでてるキャブ状態。
これには驚いた。たとえ乗り換えたとしてもなんも苦労することはないだろう。アクセルレスポンスまでキャブと差がない。
手前の燃料タンクキャップの上に黒いものがある。これがオイルタンクキャップ。奥の痛車のTEはワタシのキャブモデル。 今回比較に協力してくれたほいちゃっぴに感謝。
新技術モリモリで耐久性は大丈夫なの?
実はこれが一番怖かった。発表されたときに得た情報が「スロットルボディーがデロルト」「インジェクターはBOSH系」…いや、壊れると思ったよww
実際、ヨーロッパ選手権で破損している250EXC TPIは見たしね…。だが、日本に入ってきた時…あれから改良がなされていたらしい。またですか?2017年の時もやったよね?w
論より証拠!今回乗ったTE250iは納車されてすぐに北海道ツーリングで使用したもの。既に走行距離は2000kmを超え、雨風の中、色々な不整地を走ったが一切のトラブルはないそうだ。燃費は北海道ということもあるが驚異の30km/L超!オイル燃費も1タンクで2000km近くはいける!!
来年以降もKTM、Husqvarnaの2stに目が離せませんねw
基本のオイル交換とちょっとマニアックな整備
こんにちは。夏なのに天候がスッキリしなくて悲しいですねw
さて、今回は基本的な整備のオイル交換とKTM系のちょっと泣き所?な整備記録です。
オイル交換をしよう!
オイル交換は内燃機関4stエンジンの整備では基本ですし一番大事な整備でもあります。ここを怠ったりするとエンジンに致命的な故障が出たりしちゃいますからねw
250EXC-Fの場合
まずは廃油受けと13mmのソケットとラチェットを用意しましょう。
次にアンダーガードを外します。
アンダーガードを外したら13mmのソケットでドレンボルトを緩めます。
オイルが抜けるまで待ちましょう。出がなくなってきたらサイドスタンドを払って更に傾けてみたりすると抜けることがあります。ただし、転倒に注意ですよ。
抜けきったらドレンボルトを戻します。その際、絶対に新品のドレンワッシャーを使ってください!
さて、ドレンボルトを規定トルクで締めたら次にオイルフィルターを交換します。一般的なバイクはオイル交換2回でフィルター1回交換が普通ですが、KTMやハスクのエンデュランサーはオイル交換の度にフィルター交換と後の作業でしますが、ストレーナーの清掃をします。
オイルフィルターは内蔵式でカートリッジ式ではありません。ですのでまずはオイルフィルターが収まってる蓋を開けます。
8mmのソケットで開けて中からフィルターを取り出します。その際フィルターに窪みがありますのでそこをペンチ等で上手く引っ掛けて引っ張り出します。
新品と交換します。その際、奥にあたる部分にゴムの部分がありますので必ずエンジンオイルを塗布してから入れましょう。
蓋に付いているゴムのOリングを新品に交換して、蓋を戻して、規定トルクで8mmのネジを締めて終わり。
先ほど書きましたが、次にオイルストレーナーの清掃を行います。ストレーナーはちょっと分かりにくいですがここに収まってます。ドレンボルトと同じ13mmのソケットで開けます。
開けたらフィルターと同じようにペンチ等を使って引っ張り出します。優しくねw
取り出したストレーナーをパーツクリーナー等で清掃します。その際細かい網に破損があった場合…新品に必ず交換しましょう。
清掃したらストレーナーの両端にあるゴムOリング及び、ストレーナーの蓋に付いてるゴムOリングを新品に交換します。
その後、戻すのですが…ここに一つ楽に戻すコツがあります。ストレーナー単体を戻そうとすると結構苦労します。そこで先に蓋にストレーナーを嵌めてしまってその蓋を持って戻してやります。
蓋を手で絞めて、規定トルクで締めて完成。
そしたら、今度は車体を真っ直ぐにするためにジャッキ等を使います。
オイルを入れます。クラッチカバーの上端にあるオイル注入口から約1Lです。
因みに、ワタシはYACCOのMVX RACE 15W-50を入れてます。純正指定はMOTOREXのCROSS POWER 10W-50(10W-60)ですが…性能は段違いでこっちの方がいいですw
オイル注入口の下側にオイル窓があるのでそこを確認。エンジン始動してドライサンプゆえ全体にいきわたらせてから再度確認。真ん中よりちょい上くらいに油面が来るようにして完成!
KTM(ハスク)の泣き所?でもないかw
さて、ついでにKTM(ハスク)のエンデュランサーで定期整備をしてほしいところがありますので紹介しますww
トップステムナットの定期締付
実はKTM(ハスク)のステムナットは…緩みますww
物凄く緩むわけではありませんが段々緩みます。なのでできれば緩めて規定トルクで締めなおすといいです。
まずは車体浮かせます。そして、ソケット10mmとクローナットの17mmがあると楽にできます。ない場合は、ハンドル周りの一時的な外しが必要になります。
フロントフォークを固定しているクランプの10mmネジ4本を緩めます。緩めますが…完全に緩める必要はないです。フォークが動かない程度に緩めてください。
左右共に緩めたら次に、ステムナットの固定ネジを緩めます。
そして、ステムナットを緩めます。クローナットを先にステムナットに嵌めてからラチェットを使うとやりやすいですよ。
そしたら逆の順序で締めていきます。
- ステムナットを12N/mで締める
- ステムナットの固定ネジを17N/mで締める
- フォーク固定ネジを上側17N/mで締める
- フォーク固定ネジを下側15N/mで締める
これで完成です!!
次回は…たぶんツーリングネタになります!!!
ハスクバーナTEのキャブセッティング!(今回はキャブの基本も含まれてるよ)
キャブセッティングなんて何年前のバイクだよw
現行の2017年モデルですが何か?(#^ω^)
今年までのハスク及びKTMの2stは残念ながら(?)キャブです。来年のモデルからは新技術のTPI(I)で2stFIになります。
そもそも何でセッティングが必要なの?(飛ばしても大丈夫)
さて、物理と化学のお時間が来ましたw 燃料をガソリンエンジンで燃焼させるのに必要な条件は何でしょうか?
- いい混合気(空気とガソリン)
- いい点火(スパークプラグ)
- いい圧縮(シリンダー内)
この3つです。
今回はその中でも「いい混合気」の部分に当たります。
いい混合気の定義についてですが、理想的な空燃比と言われる値がありまして
空気:ガソリン=14.7:1
となっています。が、しかしこの理想空燃比はあくまでも理想値、現実的にはこれでは薄い。
もう一つの空燃比(経済空燃比リーンバーンは省く)
もう一つ、出力空燃比と言われる目安があります。
空気:ガソリン=12.8~13.2:1
これはエンジンのパワー、保護を考えると理想的です。空燃比にはもう一つ環境問題という排気ガスに関する問題が出てきますが、ややこしいのでここでは省きます(NoxとCHxでググってw)
空気とガソリン。この2つの内環境変化が大きいのはどちらでしょう?
考えるまでもないですねw 曖昧なのは空気です。空気の中身は覚えていますか?
空気=窒素+酸素+アルゴン+二酸化炭素等微量物+水蒸気
忘れてると「やはりジブリール!貴様は原子論を知らないっ!!」って言われちゃうよw(実はアルゴンの方が二酸化炭素より割合多いんですよ)
この混合物の中で助燃作用があるのが酸素です。その酸素を含んだ空気とはつまるところ大気ですので温度、気圧、湿度が変化しますよね。
温度、気圧そして湿度これらが変化すると空気密度が変わってしまいます。
この空気密度の変化が原因です。温度が上がれば分子の運動が活発になるので……
これ以上はただの授業じゃなイカ!!
結論 温度が上がって、気圧が下がって、湿度が高ければ空気密度が下がるから燃料の量を調整する必要がある!
ではどうやってセッティングするの?(不要なら飛ばして)
キャブレターはいくつかの部品で燃料の供給具合を決めています。
- MJ(メインジェット)
- SJ(スロウジェット)もしくはPJ(パイロットジェット)
- AS(エアスクリュー)
- JN(ジェットニードル)
- JNP(ジェットニードルポジション)
- JNH(ジェットニードルホルダー)
- SB(スロットルバルブの形状)
- 他にもPJ(パワージェット)や加速ポンプのジェット
って感じです。この中でも赤で色どられたのが一般的にセッティングで動かすものです。勿論、更に細かく煮詰めたりしたい時、加速ポンプなどの特殊機構の調整も場合によってはします。
2stの場合、比較的参考になる表があったので載せておきます。各部品の担当している範囲が分かりやすく記載されています。
蛇足ですが上級者向けに超細かい変化表も載せておきます(分からない人はスルー)
(蛇足)表はFCR、TMRベース。SJとPJの変化量から各社の仕様の違いが分かりやすい。なおこれはPWKやTMXなどでも同様である。
結論 これらの部品を変えて燃料濃度を変える。
セッティング表の存在
社外部品を作ってるメーカーが公表してる目安があったりします。でもエンジンには個体差等がありますので必ずこれでいいとは限らないので注意してください。
レーサーの場合、メーカーからオーナーズマニュアル的なものにセッティング表が出ていることが多いです。ワタシの経験上ですがYZ85やYZ125、TEやEXCのセッティング表は信用できます(但しKTMハスクの場合条件あり(後述参照))特に国内メーカーの方は基本うのみでいいと思います。
実際にTEでやってみる
TE及びEXC(2017)はミクニのTMX38χキャブが付いています。まずはこいつを外す作業からです。
まずはサイド両カバーとシートを外します。
次にチャンバーのサイレンサーを固定してるボルト2本を外します。
シートフレームをメインフレームとつないでるボルトを緩めます。
キャブ左右に見えるマイナスの六角を緩めてインマニ、エアクリと繋いでるバンドを緩めます。それから燃料タンクのコックをオフにしてキャブから燃料ホースを外します。
ちょっと分かりにくいのですがここまでの状態でリアフェンダーを上に持ち上げるように動かすとキャブが自動的にエアクリ側から分離します。
あとはインマニ側からもキャブを動かして外してやれば分離完了です!
こんな感じで外れてくれます。
キャブを開けて中を換える
キャブの下側を開けましたMJ、SJはここで換えます。今回、こっちに用はなく撮影しただけで戻しました。
キャブの上側を開けたいので燃料タンクを外して邪魔なのでエンジンをフレームにマウントしてる一部の部品を外してキャブを完全に独立させます。
キャブの上側を開けるとバタフライバルブとそれにくっついてJNが取れます。今回はJNそのものとJNPを変更します。
JNはその本体の太さ、テーパー角度で燃料量をコントロールしています。今回、全開域はあってるのに低開度と中開度が濃く、アイドリングしてるとエンストする症状が出ました。
先に述べましたが基本的にTEにはセッティング表がありその通りにしました。しかし、この表には致命的な弱点があることが今回分かったのです。
それは、気候の違いが考慮されいない 事です!
ハスクは現KTM傘下でエンジンはKTMとほぼ同じです。セッティング表はヨーロッパのからっとした気候ベースなのです。しかし、ここは日本。夏は暑く湿度は高い。湿度が高ければ空気密度は下がるので当然燃料も調整してやる必要が出てきたのです。
つまり、冬場のセッティングは表通りで全く問題ない(TEの購入は昨年12月)ということ。
今までワタシはTZR250RSやTZM50Rのキャブセッティングを死ぬほどやってきた経験からMJはそのまま。SJはやや濃いが全閉時の供給が薄めだと焼き付くリスクが高いから動かさない。TMXなのでASのコントロール域が広いからそこでアイドル域と全体をやや薄める。低開度域はJNで調節。中開度域はクリップを1段薄くしてやればいいと結論づけたわけです。
結果
- JNは43-74
- JNPは2段
- MJは450
- SJは35
- ASは1と2/3回転
これで真夏のセッティングが出ました!!
蛇足2 写真に写ってる袋に入ったバタフライバルブスプリングをハスクバーナ東名横浜さんが作ったソフトレートに交換しました。スロットルが250EXC-F並、つまりFIのアクセル並に軽くなりました。長時間の耐久やツーリングに役立ちそうですw
終わりに
キャブセッティングにおいて大事なのはパワーを出すこともそうですが、一番大事なのは壊さないようにセッティングする事だとワタシは思っています。
MJが薄ければ全開高回転域で燃料の気化冷却が追いつかず燃焼温度も高くなるせいで溶着を招くし燃焼速度も遅くなる。
SJが薄ければ全開時から全閉した時に燃料の供給が少なすぎて気化冷却がなく焼ける。
2stは特に全閉時の気化冷却が大事です。燃費が4stより悪いのは爆発回数が多いからだけじゃなくてこの全閉時に燃料を供給して気化冷却でシリンダーを冷やしているのが最大の原因なのです。
何事も濃い目からセッティングしましょう。そうしないとエンジン壊しちゃいますよ☆
次回は未定ですwww
新情報追記
ハスクとKTMのキャブレターJetsetにアップデートがあったのです。
最新式のセッティング表をお持ちの方はその通りに行ってください。なぜならその表は日本向けにちゃんと考慮されたバージョンなのです。
SJが25番で殆ど済む上にJNも43-75でほぼ全域をカバーしてくれます。
アップデート前の車両をお持ちの方も安心してください。キャブレターそのものが変わったわけではありません。中身だけですのでセッティングパーツを購入すればアップデート可能です。
いずれにしてもこのブログを書いた後すぐ知りまして寝耳に水とはまさにこれ…ワタシもすぐにでもディーラーに連絡してみます。
ジェットの情報等、確定情報が入り次第また追記します!
追記確定情報
ディーラーより回答を頂きましたので追記します。KTMとハスクではキャブの一部及びリードバルブ等に違いがあります。
KTMのアップグレードは確かなようでそこに日本版セッティング表もあります。ハスクバーナの方は現状から換えたところで特に変化は得られずセッティング表が変わる程度です。
結論
KTMのEXC(2017)なら効果はあり!(低速の改善、キャブセット簡易化)
ハスクのTEでも効果はありますがキャブセットの簡易化程度(低速の改善はASでできた)
アップグレードのジェットセットが6000円前後。費用対効果を考えて決断してね☆