250EXC-F SIXDAYSの整備日記
250EXC-Fのプラグ交換はめんどくさい!!
250EXC-Fのプラグ交換を久々にしました。普通のバイクってどれくらいでプラグ交換してますか?
おおよそ、10000kmとかですよね??ワタシも前に乗ってたGSX-R750ではそれくらいの距離で交換してました。
しかし、EXC-Fではそういかないのです…今回交換しようと思ったのは規定距離でもなんでもなく時々失火してる現象が出てきたのです。交換してから距離にして約2820km…(前は慣らし運転後に交換した)
せっかくなので交換の記事を書くことにしました。
なぜプラグ交換が必要なのか?
そもそもガソリンエンジンのプラグ交換がなぜ必要なのでしょうか?
プラグとは中心電極から接地電極に向かって空気放電し圧縮混合気に点火させるきっかけを与えてやる装置です。
エンジンの圧縮爆発する苛烈な環境におかれる部品ですので放電や熱などによる劣化は避けられず、いずれその性能は低下していきます。
具体的には混合気発火時による未燃焼物質の沈着により放電不良(所謂カブルってやつ)、混合オイルの燃焼ミスや多すぎるオイルによる放電不良(これもカブリに含まれる)、点火の繰り返しによる電極部の劣化、損耗による放電不良ete…
今回、ワタシのEXC-Fの場合「点火の繰り返しによる電極部の劣化、損耗」が主な交換理由です。
交換開始!!
まずはシートを取ります。EXC-F(2016)の場合シートのネジはリアフェンダー裏の8mmボルトです。
次に、燃料ポンプのコネクターと燃料ホースのコネクターを外してタンクを取ります。
タンクが取れたらプラグコードを引っこ抜くのですが…これが第一の難関です。EXC-Fはプラグコードが長くまたすぐ上にはフレームがあり知恵の輪をして何とか抜く必要があるのです。自信がない方は諦めて戻してディーラーへ。プラグコード壊さないでねw
汚いww ついでに掃除しましたww
ここまでできたら…また知恵の輪ですwwww
プラグを緩めて取り出したいのですが…このプラグコードの長さから察しが付くと思いますがメッチャ深いところにプラグはいますwww
しかも、上にフレームがあるので簡単にはいきません。そこで3段階の手順で抜きます。
おっとっと、その前に。プラグホール周辺に土やほこりがありませんか??ちゃんとパーツクリーナー等で掃除しましょう!
あと、プラグホールにも念のためゴミがあるかもなんでプラグを抜く前にエアブロー等で掃除しましょう!!
ではプラグを取り出しましょう!
step1 プラグソケット単独でゆっくり入れる!
この後更にラジオペンチで挟んでゆっくり奥までw
因みに、プラグソケットはかなり特殊で薄型小径の14mmを使います。
step2 短いエクステンションをぶっさす!
奥に置かれたプラグソケットをエクステンション等を使いプラグとしっかり噛み合わせたら短いエクステンションを直接刺してやります。写真位頭が出る長さがベスト!
step3 ここにラチェットをぶっ刺して緩めるればとりあえずはOK
緩みきるとこれくらいエクステンションが頭を出します。
プラグを救出するよwww まずエクステンションが付いたままだと引き抜けないのでエクステンションとプラグソケットをこの狭い中で分離します。
その後、プラグソケットごとプラグを取り出すのですが、ここで役に立つのがこの先端に磁石がついた器具(名前がよくわからないw)こいつで釣り上げて完了です!
約2820kmで時々不点火をしてたプラグ君はどうなってるのかな?
分かりにくいけど…細い中心電極が斜めに削れて尖っていますwww
蛇足、プラグの種類
プラグにはいくつか種類があって、ノーマルプラグ、イリジウムプラグ、白金プラグ…と大まかに分けるとこんな感じです。
ノーマルプラグは中心電極が太くて極一般的なプラグ(基本安い)
イリジウムプラグは中心電極にイリジウムチップを使って細く強いスパークを飛ばし、耐久性も高いと言われています(イリジウムは高温、高圧に強く硬度も高い)
白金プラグはイリジウムと同じように白金チップの電極で高い耐久性があるようです。
EXC-Fの純正指定プラグは特殊品番で中心電極はイリジウム、接地電極に白金チップが使われています。
本来、硬く耐久性もノーマルよりあるはずのプラグが3000kmにも満たない距離でこの様です…。
ディーラー経由でしか買えない特殊品番プラグ
250EXC-F及び350EXC-Fの比較的高年式で採用されてるプラグで型番が
LMAR9AI-10
といいます。開発はNGKですがナップスや2りんかん等の用品店では注文もできません。当然お値段が言い値価格で1本で驚異の3200円くらいします!!
んんんんんんんんんんん!!!!?高すぎるっピ!!
交換作業に戻るよ!
さて新品のプラグを取り出します。万が一。ないと思いますが万が一を考えてプラグギャップをシックネスゲージ等で測ります。尤も、もし規定値外だとしてもこのプラグはギャップ調整が禁止されてるのでディーラーに交換等を相談しましょう。
因みに、うちのディーラーさんは購入する前にプラグギャップを確認してから売ってくれますww
ひと手間ですが、そのままプラグを組み付けるのではなくネジ部にワタシはワコーズのスレッドコンパウンドを塗ります。
転ばぬ先の何とやらですww
プラグをプラグソケットに付けてラジオペンチ等でゆっくりプラグホールの中へ。
その後、エクステンション→ラチェットで付け締めます。最後、締めすぎに注意です。
後は逆の手順で組めば完成!!
単発エンジンなのにプラグ交換がめんどくさい!!!
しょうがないさ(NYN)
次回はエアクリーナーについてだよ!