ゆきポメのぐだブロ!

このブログはゆきポメの些細な日常を記したものです

オリジナルデカールについて聞かれたので書いてみた(痛車)

こんにちは!前にTwitterなどでボクがやってるオリジナルのデカールについて聞かれたのでブログにすることにしました。

そもそもデカールって?

端的にいえばオフ車に貼ってあるシールwww(語弊多大)

世の中色々なシール(シート)があるけどデカールは厚みがあって物理耐久性も高いイメージ。

シートの種類について

  • 水貼り
  • シームレスシート
  • カーラッピングシート

など

こんな感じでいくつか種類がある。痛車とかで最近流行りなのはカーラッピング。施工が楽なのと伸縮性があって曲面に強いという特徴がある。多くのメーカーさんは3Mのシートを使ってるらしいです。

今回はその中でも水貼りに含まれるデカールメインの内容です。

 

オリジナルデカールの制作

まずはデカールの制作です。ボクは下記のサイトで作成を依頼してます。

Motocal - Motor Racing Decals

メーカーさんは外国、スコットランドの会社になります。やり取りは英語のみになりますのでその辺このブログを見てやってみる方はご注意ください。

やり方について大まかに、車種専用なので選択してそこからエディット。カウルの外装データを手に入れて、PNGデータで保存。そこから透過素材を作成。(車種のラインナップはオフ車等が基本。なければこの方法は使えない)

デザイン、絵を入れる際は時に修正(ワタシはPhotoshopとSAIを使用)

メーカーサイトで再度エデット。完成したら注文!

ここに関して、詳しく知りたい方はワタシに直で連絡ください!

 

デカールを施工する!

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施工の際に使う道具たち

  • パーツクリーナー
  • ドライヤー(ヒートガンでも可)
  • 消毒用又は無水エタノール
  • 貼り付けヘラ(オススメはゴムの)
  • デザインナイフ(カッターでも可)
  • 霧吹き
  • エス

一番大事なのは「脱脂」

その名の通り、施工で一番大事なのは脱脂です!ここを疎かにするとデカールが剥がれ易くなってしまうので絶対にしましょう!

 

まず、カウル貼り付け面をパーツクリーナーで脱脂しましょう。

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パークリで拭いたらその後、アルコールで更に拭きます。面倒だとは思いますがパークリの成分が残るとそれも接着を弱めるので手間ですがボクはやります。

アルコールで拭いたらドライヤーやヒートガン等で蒸発させます。

ちょっとしたコツ。部屋の温度は20度くらいでやると楽

部屋の温度が低すぎるとデカールが硬くて苦労します。尤もハナからある程度は硬いので苦労しますがwwww

霧吹きで溶液を吹きかける

霧吹きを使って水と少量の中性洗剤を混ぜた溶液を貼り付け面に吹きかけます。

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 この時、結構しっかり吹きかけた方がいいです。水分は後で押し出して処理しますので大丈夫ですよ。

位置合わせの仮貼り

この時、ちょっとしたコツ!シートの糊面は真ん中部分を露出させる

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こんな感じで真ん中部分だけ先に剥がします。でここで位置を合わせて左右貼っていきます。

この時、あくまでも位置合わせなのでズレは修正してください。

ヘラを使って水と空気を押し出す(本貼り)

位置が決まったらヘラと指と折れない心でガンガン水と空気を外へ追い出していきます。

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ここが最大の労力ポイントです。硬いデカールを曲面に貼り付けるのは本当に心が折れますが、不屈の精神力で乗り越えてください。

ここで水分や空気が残ると見栄えや耐久性が悪くなりますので本当に頑張ってください!

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シートに熱をかけて定着と強い曲面にしっかり貼り付ける

さて先の作業でいくら頑張ってもどうしても浮いてくるような強い曲面が必ず出てきます。そこで、熱を使ってシートを柔らかくし強く押さえつけます。ただし、熱をかけるとこのシートは完全定着用の糊が溶け出す設計になってます!(糊面2層構造)

ですので熱をかけて貼り付けたら最後。調整は効きません。

そしてすべての定着位置が決まったら全体を温め完全定着させます。

 

必要ならば修正する

この写真を見てください

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ナイフで示した部分が一部どうやっても重なってしまう部分がありました。こういうものを修正するときにデザインナイフが活躍します。

 

完成

これらを繰り返して貼終われば完成です。

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Illustration:Yuyu (@yuyutan0904) | Twitter

企画&イラスト修正 Design&施工:ゆきポメ@艦こウィッチーズ (@pomeTZR_3XV) | Twitter

 

終わりに蛇足

今回は今までと違って最強の耐久性と印刷の細かさを出せるデカールを注文してみました(ハイレンジ)

いつもはミディアムレンジのデカールを注文してるのですが…今回はイラストに細かな線が多く、物は試してみたかったのでw

 

結果は美しいが…二度と施工したくないwwwww

硬い。あまりに硬い!いつもなら熱はドライヤー程度で十分だし、少し温めてやれば曲面にも対応できました。が、今回は無理。ドライヤーじゃなくてヒートガンを使いましたよ。

クソ熱いデカールが熱いうちに貼り付けてやらねばならないので、火傷はしまくるし、親指の感覚は消えるし、水膨れから皮が剥がれて悶絶するわ…。もう散々です。

もし、ハイレンジで注文する猛者がおられましたら頑張ってください。あと、価格もミドルの1.8倍くらいしますのでお覚悟ww