基本のオイル交換とちょっとマニアックな整備
こんにちは。夏なのに天候がスッキリしなくて悲しいですねw
さて、今回は基本的な整備のオイル交換とKTM系のちょっと泣き所?な整備記録です。
オイル交換をしよう!
オイル交換は内燃機関4stエンジンの整備では基本ですし一番大事な整備でもあります。ここを怠ったりするとエンジンに致命的な故障が出たりしちゃいますからねw
250EXC-Fの場合
まずは廃油受けと13mmのソケットとラチェットを用意しましょう。
次にアンダーガードを外します。
アンダーガードを外したら13mmのソケットでドレンボルトを緩めます。
オイルが抜けるまで待ちましょう。出がなくなってきたらサイドスタンドを払って更に傾けてみたりすると抜けることがあります。ただし、転倒に注意ですよ。
抜けきったらドレンボルトを戻します。その際、絶対に新品のドレンワッシャーを使ってください!
さて、ドレンボルトを規定トルクで締めたら次にオイルフィルターを交換します。一般的なバイクはオイル交換2回でフィルター1回交換が普通ですが、KTMやハスクのエンデュランサーはオイル交換の度にフィルター交換と後の作業でしますが、ストレーナーの清掃をします。
オイルフィルターは内蔵式でカートリッジ式ではありません。ですのでまずはオイルフィルターが収まってる蓋を開けます。
8mmのソケットで開けて中からフィルターを取り出します。その際フィルターに窪みがありますのでそこをペンチ等で上手く引っ掛けて引っ張り出します。
新品と交換します。その際、奥にあたる部分にゴムの部分がありますので必ずエンジンオイルを塗布してから入れましょう。
蓋に付いているゴムのOリングを新品に交換して、蓋を戻して、規定トルクで8mmのネジを締めて終わり。
先ほど書きましたが、次にオイルストレーナーの清掃を行います。ストレーナーはちょっと分かりにくいですがここに収まってます。ドレンボルトと同じ13mmのソケットで開けます。
開けたらフィルターと同じようにペンチ等を使って引っ張り出します。優しくねw
取り出したストレーナーをパーツクリーナー等で清掃します。その際細かい網に破損があった場合…新品に必ず交換しましょう。
清掃したらストレーナーの両端にあるゴムOリング及び、ストレーナーの蓋に付いてるゴムOリングを新品に交換します。
その後、戻すのですが…ここに一つ楽に戻すコツがあります。ストレーナー単体を戻そうとすると結構苦労します。そこで先に蓋にストレーナーを嵌めてしまってその蓋を持って戻してやります。
蓋を手で絞めて、規定トルクで締めて完成。
そしたら、今度は車体を真っ直ぐにするためにジャッキ等を使います。
オイルを入れます。クラッチカバーの上端にあるオイル注入口から約1Lです。
因みに、ワタシはYACCOのMVX RACE 15W-50を入れてます。純正指定はMOTOREXのCROSS POWER 10W-50(10W-60)ですが…性能は段違いでこっちの方がいいですw
オイル注入口の下側にオイル窓があるのでそこを確認。エンジン始動してドライサンプゆえ全体にいきわたらせてから再度確認。真ん中よりちょい上くらいに油面が来るようにして完成!
KTM(ハスク)の泣き所?でもないかw
さて、ついでにKTM(ハスク)のエンデュランサーで定期整備をしてほしいところがありますので紹介しますww
トップステムナットの定期締付
実はKTM(ハスク)のステムナットは…緩みますww
物凄く緩むわけではありませんが段々緩みます。なのでできれば緩めて規定トルクで締めなおすといいです。
まずは車体浮かせます。そして、ソケット10mmとクローナットの17mmがあると楽にできます。ない場合は、ハンドル周りの一時的な外しが必要になります。
フロントフォークを固定しているクランプの10mmネジ4本を緩めます。緩めますが…完全に緩める必要はないです。フォークが動かない程度に緩めてください。
左右共に緩めたら次に、ステムナットの固定ネジを緩めます。
そして、ステムナットを緩めます。クローナットを先にステムナットに嵌めてからラチェットを使うとやりやすいですよ。
そしたら逆の順序で締めていきます。
- ステムナットを12N/mで締める
- ステムナットの固定ネジを17N/mで締める
- フォーク固定ネジを上側17N/mで締める
- フォーク固定ネジを下側15N/mで締める
これで完成です!!
次回は…たぶんツーリングネタになります!!!